DX(デジタルトランスフォーメーション)と女性の働き方

男女に限らず、家事をしたことがある方はお分かりかと思いますが、基本的にマルチタスクですね。子供がいればさらに同時進行のタスクがいくつあるのか分からなくなるほど(;^_^A

よく仕事においてはマルチタスクは避けるように言われます。1つのことを集中して行わなければ注意散漫になりパフォーマンスも落ち、ストレスになる、と。

でも家事みたいな単純作業はマルチタスクしてもいいかな、というよりそうしなければ家が機能しません。

現在、子育て・家事と仕事を両立するためにスマート家電に頼りっぱなしです。彼らがいなければ我が家は成り立ちません。感謝です。

AIに仕事が奪われる!という声もちょこちょこ耳にしますが、今に始まったことではありません。私が子供のころはロボットに仕事を奪われると言われていました。でも今はロボットのおかげで高品質で安全で衛生的な商品が安く手に入るようになりました。いつの時代も技術が進歩し、どんどん変わっていきます。

本来、人にしかできないことに人は時間を使った方がいいと思うので、DXへの取り組みは必須だと考えています。特に持続可能な社会、SDGsと言われていますが、複雑に問題が絡み合っているようなことに取り組んだり、理想的な社会を作ったりするためには人間が頭に汗をいっぱいかいて知恵を絞るしかないと思います。

そのためには、ロボットができることはロボットに任せた方がいいのは明白で、少なくともデジタライゼーション(アナログ情報をデジタル情報に変換し、それらを使って仕事の効率化などを進めること)まではどの事業者さんも取り入れることは避けて通れないと思います。

例えば、当社はメタバース出社を基本としています。バーチャルな会社に出社します。

この画像を撮った時、長崎ではちょうどランタンフェスティバル中だったので、中華&サイバーパンク仕様にしていました。

リアル出社とテレワークとの間、という感じです。子育て中メンバーは4~5時間/日で4~5日/週勤務です(社内全員該当)。通勤時間はありません。仕事の合間に天気が良ければ布団も干して下さいと伝えています。私自身そうしています。人が少ない時間帯に買い物に行ったり、郵便局に行ったり、細々としたことをします。短時間だからこそ仕事にも集中でき結果としてパフォーマンスも高くなります。もちろん、私は経営者なので24時間働きモードです。ただ物理的な時間の自由さは享受しています。

家事育児中だからこそ分かる「働きやすさ」を可能にする会社が増えれば「働きたいけど家事育児もおろそかにはしたくない」と悩む女性の働き口が増えるのではないかと思っています。子育てに時間を使いたい間はそのような働き方で適度な緊張感を持ちつつ、子育てがひと段落してきたらフルタイムでしっかり働き稼ぐ、という働き方いかがでしょうか。子供が大きくなるとお金がかかりますから。夫が一人で800万円稼ぐより夫婦で400万円ずつ稼ぐ、というような形もいいのではないでしょうか。

男は外で稼いで、女が家を守る。

私が生まれ育った九州は特にその文化が根強いです。女が高等教育を受けてもどうせ結婚するのだから、と大学進学に難色を示す人も少なくありません。良い悪いではなく、そういう考え方があるので、女性は家事をすることがデフォルトになります。また、家事分担とは言いますが、男性が家事をすると妻の方が夫のやり方にチクチク口出しをしがちで、やる気を削ぐことも多々あります。だからこそ家電を賢く使うのがいいのに、と思いますが様々な理由をつけて(主婦なのだからやるべき。家電は高い。洗濯物は太陽光に当てなければならない。最近は電気代が高い、でしょうか。)今のやり方を変えないんですよね(;^ω^)

当事者同士がそれで納得しているのであれば問題ありません!

ただ、個人的に、女性は自分を低く見積もりすぎている傾向があると感じています。「私には無理」「いやいやそんな」と思い込んでいるというか。

私の母は何とか短大には行かせてもらった人でした。そんな母からもよく「妻は夫を立てるのよ」と言っていました。大和なでしこ文化というのでしょうか、もちろん、場面によって使い分けるのが理想ですが「女は(男より)一歩(後ろに)下がる」という表面的なイメージが独り歩きし、最初から自分の力を自分で引き出す努力をやめてしまっている背景があるように感じます。それで良かった時代もありますが、現代ではそうはいかなくなってきているように思います。夫婦は運命共同体だと思いますし、結婚してようがしまいが自立した人間、少なくとも意識的には、持った方がうまく行くと思います。

しかも、労働人口がメキメキ少なくなっている現代。女性にも色んな形で活躍してもらうことが求められています。

岸田総理の「リ スキリング」はすごく叩かれていましたが私は賛成です。全員がしなさい、という訳ではなくやりたい人にチャンスがある社会、すごくいいと思います。批判ばかりピックアップするマスコミにはげんなりしますね。女性は機械やインターネットなど「ニガテ」とする方多いですが、おそらく思い込んでいるだけだと思います。今は分かりやすく説明したサイトもたくさんあり、無料のeーランニング(情報セキュリティ)もあります。入門編から学び、面白そうだと思ったら資格取得を目指すと良いと思います。「難しい!!」と最初から敬遠していたらもったいないです。

ということで、うちは会社だけでなく、家事もDXし、その浮いた時間で今は小学生の子ども二人ですが、家族全員で早めに夕食が取れています。夫婦間で家事分担の喧嘩がなくなりますし、子どもとの時間も生み出せます。ほんの少しの時間かもしれませんが、長い目でみると大きいです。

そういう意味で、DXで女性の働き方、生き方も大きく変わると思います。

専業主婦を否定する訳ではありません。色んな理由で専業主婦の方もいますし、夫婦がそれを望めばそれに越したことはありません。ただ、私のように財産も何もない人間の場合、収入源を夫だけに頼る生き方ではリスクにもなりますし、これからの時代は様々な働き方が可能で、多様な考え方を持った人が出会い、面白い世界が広がることも知ってほしいと思い書きました。

一歩踏み出すと新しい世界が見えてくる

この記事を書いた人

松岡 いずみ

長崎県長崎市の行政書士法人シトラス代表社員。
主な業務は建設業・廃棄物・補助金・相続・離婚・内容証明。
補助金の採択率は8割強。
行政書士の他に宅建士・2種電工・FP2級などの資格を取得。
IoTやDXに力を入れており、長崎県で初の経産省DX認定を取得。
マイブームはStable Diffusionでの画像生成とRPAのフロー簡素化。