えごまを作ってみました!物理的に搾油まではできませんでした(´∩`。)

※ 農業ド素人の体験談です

美容と健康、最近は認知症にもイイってことで、
数年前から「オメガ3油」が注目を浴びています。

ちょうど産前産後で体調や体形がめまぐるしく変わり、いろいろと気を付けるようになりました。
その時に、いい油を摂る大切さを学びました。

ダイエットでは脂質は忌避されてきましたが、いい油はむしろ必須ということは常識になっていますね。

脂質の中でもオメガ3に該当する油をいくつか試しましたが、料理と合わせやすさと食べやすさでえごま油がお気に入りになりました。

もちろん高級なのでおいそれと買えないのですが、ジャンクフードをドカ食いするよりいいな、と少しずつお金をかける食材を厳選するようになりました(健康に気を付けるとエンゲル係数が上がるっていう)。

で、農業に興味があった私たち夫婦は、国産のえごま油を作れないか?と思うようになりました。
長崎県産の無農薬えごまを使った油を作ったら売れそう(←)と思ったのです。
あとは、私たち夫婦は医薬品メーカーの営業職をしており、生活習慣病患者さんを対象としたお薬の情報提供をしていました。
病気になってから対処するのではなく、なる前に予防できるのが1番だよね、
いかがわしいサプリや健康食品にお金を使うのではなく、自然のモノから栄養を取り入れるのが1番よね、とよく話していました。

ありがたいことに長崎でびわ農家さんをされている元職場の先輩が親戚に掛け合ってくださり土地を貸してくれることになったのです!!
ウッホ━━━━ヽ(*’∀`*)ノ━━━━イ
所有者さんは高齢なので耕作放棄地になっていますが、先輩が定期的に雑草を刈り取っていたので雑草は1mに満たない程度でした。
とはいえ、農機具・機械を全く持っていないド素人にとって、土を耕すだけでも一苦労でした。
試験的にえごまを作ろうと思ったので10m×4m(0.4a)くらいの規模ですることにしました。

農業関係の会話では面積の単位がたくさん出てきて混乱します。
1a(アール)=100㎡(10m×10m)=1反の10分の1
1反=991.74㎡=300坪≒10a

余談ですが、農業の収益を「反収」で考えるのが一般的です。
個人や小規模農家が新規就農する場合、いろいろな理由から大規模には始められないことが多いです。
また耕作放棄地と呼ばれるところは車が通らなかったり、傾斜地だったりと不便なところから空いていきます。
単純な反収では計算が難しくて、いざ始めたら労働生産性や高付加価値に重点を置いて経営しなければならないなあと思った次第です。

さて、30代中盤の夫は
草刈りに2時間
土返しに2時間
かかりました。

スギナがいっぱい生えていました
せっせと耕し土が見えてきました。スギナは根を張り巡らせていて簡単には刈れません。
畝を作り、種をまきました。袋で売っているえごまの種4袋分です。いずれも韓国と中国産です。

完全手作業で0.1a/時ですね。
1a耕そうとしたら10時間ですね。慣れていくことで仕事は早くなるのでしょうけど、やはりひとりで経営するつもりならば機械化は必須だと改めて思いました。

ゴールデンウイーク明けの5月上旬でした。滝のような汗が止まりません。
上の服が絞れます。
私も2回目から参加したのですが、塩タブレットを初めて美味しいと思いました。
久しぶりに全身から汗が吹き出し気持ちよかったです。

2019年5月20日 種まきから約10日後。

種まきをして約10日後。

やっと芽らしきものが出ている!とはいえ、様々な形があってどれがえごまの芽なのか分からず・・・ググるとどうやら可愛いらしいこれのようです。


他の雑草の芽の中で育っているようです。

ここの土壌は豊かなようで、ミミズも大きく(体長30㎝くらいあるのも)いろんな虫が住んでいました。

2019年6月15日 種まきから約1か月後。

種まきから約1か月後。

おおお!!生い茂ってきている!
実は5月20日から6月15日の間に写真を撮り忘れていまして。
その時は、完全にえごまは他の草たちに埋もれていたんです。ほかの草の方がぐんぐん成長していて、その陰に埋もれてしまう感じで。
なのでその時は少し雑草に手を加えました。
そのあとからは「生物多様性を!」と夫が言い放つのでそれに従うことにし、雑草抜きをやめました。少し間引きをしました。

2019年6月25日

前回観察してからみるみるうちに大きくなっているえごまさん!
他の草に負けじと伸びています。
生い茂ってしまったところは間引きをし、別の場所に植え替えてみました。
ただ、植え替え方が悪かったのか、一度根っこごと引っこ抜いたのですが、少し元気がなくなりました。

にしてもあんなに小さかった芽がこんなに大きくなると愛おしくなります。
高齢になると花を育てる人が増えますが、なんとなくわかるようになりました。
「子育ては思い通りにならないし、うまく育てられないけど、植物はいいよ~」By 母

2019年7月15日 種まきから約2か月後。

種まきから約2か月後


圧倒的な強さを見せてきたえごま。ほかの草より大きくなっています。
もう食べるには十分です。葉っぱ自体は小さめですが十分です。
とはいってもえごまはクセがあるので日本人は好んで食べませんかね?
私は歯ごたえと緑が濃いのが好きなので、青しそと一緒に食べるのがお気に入りです。

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韓国料理のサムギョプサル風。生野菜とキムチ(発酵食品)をふんだんに食べられ、夏バテも解消です!お通じもよくなりダイエット食におススメ。

2019年8月25日 種まきから約3か月半

大きくなりました!高さは1.6mくらいでしょうか?

三菱アウトランダーの車高より高くなった!?

このころになると葉っぱ自体堅くなりはじめました。生食する場合は選ばないと食べにくくなりました。

2019年9月8日 種まきから約4か月

ここで我が家に転機が訪れ、長崎を出ることになりました。
残念ですが、花芽がつく前に処分をしなければならなくなりました。
予定ではこの後、花芽がつき、刈り取り、乾燥させ、種を取り、水洗いをし、乾かし、搾油、という流れでした。
ここからが1番大変な工程になるんですけど、割愛、ではなく終了。

手前の土が盛り上がっているところはイノシシが水浴びしたところ。


たくましくなったえごまを刈り取りました。
こんなにも太くなって、チップソーでは切れません。

4か月の間本当に楽しませてもらいました。夫も土いじりをすることで健康的になりました。夜は疲れ果ててお酒も多く飲めないんですよ。飲む前にバタンキューです。
人間らしい生活ができたなあと先輩農家さんには感謝しかありません。

太陽の光を浴びて、土をいじって、日が暮れたら寝る。

こんな生活をするには相当な覚悟がないとできない現実。

農業について語りだすと色々とあるのですが、ここはえごまを育ててみたよ♪ということで終わりにしたいと思います。

でもここ和歌山でもえごまを栽培したい気持ちはありまして、チャンスはうかがっています( ̄▽ ̄)

そして、かつての同期が頑張っているのを知って勇気をもらいました!
いちご出荷がんばってくださーい!!
果物はとくに収穫と出荷が大変!
いちご家族
 

この記事を書いた人

松岡 いずみ

長崎県長崎市の行政書士法人シトラス代表社員。
主な業務は建設業・廃棄物・補助金・相続・離婚・内容証明。
補助金の採択率は8割強。
行政書士の他に宅建士・2種電工・FP2級などの資格を取得。
IoTやDXに力を入れており、長崎県で初の経産省DX認定を取得。
マイブームはStable Diffusionでの画像生成とRPAのフロー簡素化。