断捨離とはあくまで手段

結婚後、心地いい生活空間を作り、維持することが嫁の勤めだわっなんて勝手に思い込んでいて、インテリア・主婦・妊婦雑誌を読み漁っていました。

雑誌に書いていることを素直に受け入れ、自分なりに取り組んでいきました。

例えば、

置いて食器棚の中の空間を無駄にしないようにしたり

全てのモノをカテゴリー別に分類して収納ボックスやケースにきちんと収納したり。
そのために無印良品でいくつのケースを買ったのやら。

オフィスのようにテプラ®はないのでシールに手書きで、、でもなんかしっくりこなくてPCで作成して打ち出してみたり、、、
それはそれはもう、モノに動かされていた日々を過ごしていたわけです。
いつの間にか、いかに整理整頓するか!が目的になっていました。

もちろん、最低限の整理整頓は必要です。どこに何があるかを家族全員が知らないと、お母さんはいつまで経っても「〇〇どこ~?」「〇〇出して」と言われ続けるのです。
私の母がそうでした。
九州男児の夫というのもあったのか、してもらって当たり前、してあげて当たり前の夫婦だったのです。
「お父さんは言っても聞かないから~」と世話を焼いていましたが言い換えれば甘やかし?
夫は外で働き、妻は家で夫(家族)を支える、という家庭が大半になった過渡期だったのでそうしてきたのでしょう。

でも何となく違和感があったんです。自分が欲しいものくらい自分で用意しなよ!と。
そして、時代は、戦前まで一般的だった共働きに戻りつつあります。専業主婦というのは特殊なんですよね。
社会の仕組みが夫と専業主婦世帯をベースにしているので、そのひずみがあちこちで出ているんですよね。

確かに”脳の仕組み的に”細かいことや目の前のことに気づきやすいのは女性かもしれません。得手不得手もあると思います。

とはいえ、主婦として家にいる私が担当することになるのですが、整理整頓に時間を費やしすぎるのもどうなのかな、と思っていた矢先でした。 

とある日書店で「なんにもない」という言葉が目につきました。
実は断捨離の元祖:やましたひでこさんの書籍は読んだことがないのですが、捨て変態ことゆるりまいさんの本にくぎ付けになりました。

部屋に何もない(わけではないですが)写真が書籍の帯を飾っていました。

愕然としました。

整理整頓を一生懸命やったところで、モノの絶対量が減らない限りは永遠に繰り返すだけ。
しかも、モノは捨てない限り、入ってくるばかり。

そのシンプルなことに気づくことができたのです。
整理整頓からモノを減らすことへの変遷は、ときめき片付けのこんまりさんの書籍に詳しく書かれています。

私が求めていたのはこれだ!!!

腹落ちして、それからは自分なりの基準(ときめくかどうか、ないと死ぬか、1年以内に使うかなど)が出来上がっていきました。
それをきっかけに断捨離に関する書籍やミニマリストのブログを読み続け自分を洗脳していきました(笑)

そもそも、なぜ断捨離をするのか

なるべく時間をかけずに生活空間をスッキリさせ、自分や家族との時間を確保したかったから、です。

家事は雑用の連続です。片付け関係はマイナスからゼロに戻すだけの作業です。
そこに価値を見出すのも良いのですが、整理整頓ばかりに時間を使うのが惜しくて何とかならないかと思っていました。

そうか!そもそも、片付けるモノ自体がなければいいんだ!

腹が決まれば後は早かったです。
衣類から始まり、小物、食器、アクセサリー、化粧品をどんどん処分しました。
毎日大量に出るごみ袋を見ながら、いかに自分がモノを粗末にしてきたのか、ということを思い知らされました。

捨てることが目的ではありません。
二度と大量のごみを出さなくていいように、
モノをきちんと選び、
大切に使うこと
を心に誓いました。

たまにブログや雑誌で、「今日はこれだけ捨てました!」「ゴミ袋10個分出ました!」なんて自慢気に記載しているものを見かけますが、勘違いしていないかい?とツッコミたくなります。

整理整頓術も、小手先のテクニックでは必ずどこかでオーバーフローします。
結局人の言うことに流されるだけになります。
自分で判断する力を身につけることが大切です。
だって自分の生活空間(人生)だから。

自分にとって必要か否かを見極める訓練、試行錯誤を繰り返しながら必要最低限のモノで暮らすライフスタイルを築いていくのが、私にとっての断捨離です。

モノがあふれない空間に身を置くと、心が落ち着きます。

モノを減らすだけで、わざわざ外のカフェに行かなくても自宅がカフェになります。
デコレートのインテリアや小物は二の次です。
といより、私の場合は美的センスが非常に低いので飾れないんです(´;ω;`)

ですので、今ではカフェやレストランに入ると、壁や床の配色、照明・家具は何を使っているのかなどを見る余裕が出てきました。

モノが減りスッキリすることで、頭の中もスッキリしていきます。

人間関係でクヨクヨすることもなくなりました。

あぁ、世界は諸行無常だなって。。。もはや悟り(笑)

千利休さんを見習いましょう。
ちょっと立ち止まってみてください。足すことばかりの選択ではないですか

引き算の美学はすべてに通じます。

この記事を書いた人

松岡 いずみ

長崎県長崎市の行政書士法人シトラス代表社員。
主な業務は建設業・廃棄物・補助金・相続・離婚・内容証明。
補助金の採択率は8割強。
行政書士の他に宅建士・2種電工・FP2級などの資格を取得。
IoTやDXに力を入れており、長崎県で初の経産省DX認定を取得。
マイブームはStable Diffusionでの画像生成とRPAのフロー簡素化。