世の中のお金について知ろう!配偶者控除についてⅠ

イントロダクション

さて、先日開催しましたハンドメイド作家さん向け「2018年は積極的に稼いでみようセミナー」

おかげさまで

「とても分かりやすかった」
「理解が深まった」
「スッキリして今後の具体的なアクションが分かりました」
と好評をいただきました。
一生懸命用意した甲斐がありました(^^)
「配偶者控除」や「扶養の範囲内」という言葉はしょっちゅう聞くわりにイマイチ理解できない分野です。
σ(´ x `;*)ンート・・・
というのも、税金や社会保険について通常勉強するとがないことに加え、
日本人の就労人口の約9割が給与所得者、という現状から会社が代わりに色々してくれるので自身で学ぶ必要がないからです。
その上で、いざ節税対策や家計管理のためにネットなどで調べるも、よく分からない。。。
最近は本屋さんでも見かけるようにはなってきましたね。
税制は毎年のように改正もあり、知識が追い付きません。
私自身も、一般企業に就職し、結婚退職し家計を扱うまでは全くの無知な人間でした。
しかし、「子育てが落ち着いた後に働こう」と思い

■ パートで働くか正社員で雇用してもらうか
■ 個人事業主として独立するか
■ 会社を立ち上げるか

と将来のことを考えたときに
「お金の仕組み」がまったく理解できていないことに気づきました。

それをきっかけにファイナンシャルプランナーの勉強を始め、日本社会の仕組みを広く浅く学んだわけです。
『働き方改革』から一般的な副業禁止規定が緩くなる風潮もあります。

なんといってもネットのおかげで商品や情報を簡単に売り出すインフラが整っています
本業もしつつ、副業をし始める方も増えるでしょうし、主婦の働き方も柔軟になってくるのではないでしょうか?

そして「お金を稼ぐ」ということは「(主に)所得税」が関わってきます。
そこで、ハンドメイド作家さんやスモールビジネスを考えている、現在始めている、
という方向けに「お金回り」の話
をしていきたいと思います。

書店やネットで目にするフリーランス向けの本は、対象が男性(世帯主)なんですよね。
女性の起業・創業のための本は、マーケティングや家事との両立についての内容がほとんどです。
実際の開業までの手続き、主婦の立ち位置としての税金関係、ましてや法人化まで記載しているものは中々ありません。

あったとしても「税理士・税務署に問い合わせてください」です。

やっぱり税理士・税務署に問い合わせるというのはハードルが高いんですよね。
(ビジネス書をくまなく探せばヒントは多々あります。)
導入編としてはちょっぴり敷居も高いです。

特にハンドメイド作家さんは主婦の方が大多数です。

パートさんなど「給与所得をもらっている主婦の方は計算がしやすい」といいますか、
勤めている企業の助けもあり主婦間での情報がたくさん溢れてはいますが、
■ 「個人事業主」として稼ぐ場合はどうなるのか
■ 夫の扶養の範囲内で稼げるものなのか?

それらの仕組みを知って、賢く稼いでいきましょう!

このシリーズを一通り目を通した後でいいですので、
1冊、市販の確定申告の本を購入し、全体像を見てほしいと思います。
図書館で借りるとしてもぜひ最新版を手に取ってください。
1冊を手元に置きいつでも読めるようにするといいですよ。

一通りを何となくでいいので頭に入れて実践してみる。
その中で分からない用語などをネットで調べてみる。
ネットの情報も、間違っているんじゃないか?かなり黒に近いグレーかも?
というものもありますので、最初は出版されているものから手にする方がいいと思います。

これも”必要経費”です!

今すぐ稼ぎ始めなくても、これから〇〇したいな、という希望が叶えられるようサポートしていきたいと思います。

税金ってなに?

「配偶者控除」や「扶養の範囲内」という言葉と、103万円、106万円(最近)、130万円、150万円などの壁が一緒に語れます。
まとめると「年収の壁」とは
■ 100万円の壁  住民税の壁
■ 103万円の壁  所得税の壁
■ 106万円の壁  大企業の社会保険の壁
■ 130万円の壁  社会保険の壁
■ 150万円の壁  拡大した配偶者特別控除の壁
です。

「年収(収入)」と「所得」という言葉も別の概念です。

それがごっちゃになって、混乱を起こしてしまう元凶じゃないかと。

私自身がそうでしたので(;^_^A

まずは「配偶者控除」と「扶養の範囲内」という言葉はそれぞれ別のテーマであることを念頭に大きく2つに分けて進めていきます。

先に「配偶者控除」が関係する税金についてご紹介していきます。

最初にお断りですが、私は税理士ではありません
税金や税制の一般論のみお伝えします(税理士法)。

よって個別具体的なテーマは扱えませんのでご了承くださいませ★

収入がある国民は納税義務がある

国を縛る日本国憲法の中で、唯一国民に課されている3大義務の1つである「納税義務」。

遠い昔に学校の社会の時間に習ったかと思います。

憲法第三十条

国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う。

”法律に定めるところによる”というのは、それぞれ具体的な法律のことを指します。

ちなみに、日本では2000近くの法律があります!

税金に関する法律はいくつあるのかは調べたことがありません。。。

今回の対象者は、ハンドメイド作家さんや自身のスキルや技術でスモールビジネスをする(している)主婦の方向けですので、「所得税(国税)」(所得税法)をピックアップします。

「住民税」(地方税)は少し必要な部分だけ紹介していきます。

個人事業税はシリーズの最後に少しご紹介します。

日本では、原則、自己申告制度です。

何らかの収入がある人は自分で申告して納税しなければなりません。

所得税とは

個人が1年間(1月1日から12月31日)に得た利益(所得)に対して課税されるものです。

税金を俯瞰してみた図を描いてみました。

こういう込み入ったテーマは全体像から入るのが分かりやすいですね。

ってこの図で意味がわからなかったらスミマセン(-_-;)

10種類の所得


日本では、上↑で登場した利益(所得)を、10種類にカテゴライズしています。

何となくイメージがつかめますか?

この中でもみなさんに関係するのは「事業所得」「給与所得」ですね(^^)/

所得税が決まるまでの流れ

細かく見ればたくさんの内容盛りだくさんになってしまいます。

知っておくとよいおおまかな流れを図にしました。

①得た収入から、その収入を得るために使った必要経費を引きます。

これが「所得」と呼ばれるものです。儲け、利益、です。

月商・年商、月収・年収というのは必要経費を差し引く前の収入のことをさします。
「所得」という言葉がついた時点で「収入」とは違うもの、ということがお分かりいただけたかと思います(^^♪

図の「必要経費」の下に給与所得控除などを挙げています。
これは必要経費の別名と思っていただければと思います。
税法上特別に設けられたもので、必要経費とみなします。

②この所得からさらに「所得控除」というものを引くことができます。

これも特別に設けられたものです。
引いて残った金額を「課税所得」と呼びます。
これに所得税率を掛け合わせ出た金額が「納税額」となります。

※税額控除は省略します

よって、世間でよく言われている「節税対策」というのは、「必要経費」「所得控除」をいかに適確に積み増すか、ということになります。
この流れを「事業所得」にあてはめてみようと思います♪

事業所得の所得税が決まるまで

「収入」にあたるのは、その事業での売上です。
作品を売ったり
サービスを提供したり
何かしらの報酬をもらったり等々ありますね。
「事業」といえるかどうかは、反復継続して営利活動をしているかどうかです。

一時的に友人から頼まれて作ったり、サービスを提供して得た報酬は事業所得とは言い難いです。
〇〇で継続的に儲けを出そう!と思えばそれが事業になります。
そして、その事業にかかった経費をさしひきます。

作品を作るためのテキスタイルや裁縫道具、文具、場所代など、その事業をしなければ使わないであっただろう費用を入れます。

残ったお金が実際の儲け、事業所得となります。
そのあとは先ほど紹介した計算の流れと一緒です。

特別に設けられた「所得控除」があるのであればそれらを差し引き、残ったお金に税率をかけて納税額が決まります。

所得控除ってなに?

所得控除とは???

国税庁HPからの引用

所得税法では所得控除の制度を設けています。
これは、所得税額を計算するときに各納税者の個人的事情を加味しようとするためです。
それぞれの所得控除の要件に当てはまる場合には、各種所得の金額の合計額から各種所得控除の額の合計額を差し引きます。
所得税額は、その残りの金額を基礎として計算されます。

ということで、個々人の事情を汲んで差し引けるものなのです。

これを全て覚える必要はないのですが、一応あげておくと
■ 基礎控除
■ 配偶者控除
■ 配偶者特別控除
■ 扶養控除
■ 障害者控除
■ 寡婦控除
■ 寡夫控除
■ 勤労学生控除
■ 社会保険控除
■ 生命保険料控除
■ 小規模企業共済等掛金控除
■ 地震保険料控除
■ 寄付金控除
■ 雑損控除

の14種類あります。

そのうち、自分で社会保険料を払わずに生活している主婦に関係しそうなものをピックアップすると

基礎控除 38万円
基本的にはこれだけになります。
納税者全員にもれなくついてくる所得控除です。

それ以外では自分名義の以下のものがあれば
・小規模企業共済等掛金控除(イデコなど)
・生命保険料控除(民間の保険)

控除できます。

自分が稼いでいて、夫を養っているのであれば配偶者控除などが関わってきますが、そうでない場合はこの基礎控除のみが所得控除となります。

この後に出てくる”配偶者控除38万円”、”所得が38万円の場合”など言葉と数字が一緒だったり似ていたりで混乱しがちになるので、ここで1つ覚えていてください。
主婦のみなさんにも「基礎控除38万円」がある、ということです。

トゴサン?ロクヨン?

ご存知の通り、会社員は源泉徴収制度といって、会社が代わりに確定申告をしてくれます。
納めすぎた税金があれば12月に年末調整といって、還付いわゆる払いすぎた所得税が戻ってきます。
みなさんの場合は、年末調整の前に会社から以下の用紙を提出するように言われていると思います。

黄色の線で囲んでいる部分は、さきほど紹介した所得控除の一部が書かれています。

民間の生命保険や医療保険、介護保険、地震保険など加入していれば一定の金額が控除対象となります。
妻の所得も申告し、配偶者控除も適用させますね。

この紙さえ提出すれば、その後の手続きをぜーんぶ会社がしてくれるので、自分で確定申告をする、ということがあまりありません。
もちろん、その年の医療費がものすごくかかったり、ふるさと寄付金を5か所超の自治体にした場合は自分たちで確定申告しなおします。
会社員のこの1円たりとも逃れられない納税っぷり。

昔から会社員は10割、最近は9割
農家などの1次産業従事者は3割、最近は4割
個人事業主は5割、最近は6割

税務署に徴収される現状(捕捉率)を揶揄して

トゴサン(10割、5割、3割)
クロヨン(9割、6割、4割)

と呼ばれています。

そうなんです。

給与をもらっている人は100%きっちり納税することとなります。

個人事業主は6割ですね。どこまで本当なのか税務署としては把握しきれない部分があるのです。

しかし、この源泉徴収制度、実は特例なのです。

昭和の戦時中に戦費を確保するための合理的な手段として取り入れられました。
それが今日まで続いております。

本来は自己申告で納税するのですが、特例である源泉徴収制度を利用している人々が大半となっているのが現状です。

日本人の就労人口のうち約90%が賃金をもらいながら働いています。
そのため、税金について特に知らなくても生活できます。

よって税金はよく分からない難しいもの、となります。

私に関係があるの?確定申告

この確定申告が自分に関係してくるのか?というのが1番の悩ましいところですよね。
”売上が少額だとする必要がない”と言われたりもします。
その「売上が少額」の額の目安は知りたいものですよね。
売上があって、これからも事業は大きくしたい。
できればパートではなく自分の作品で勝負をして家計の足しにしたい。

ということであれば確定申告はいずれ通る道となります。

今はそんなつもりはないかもしれません。
ただ、その先に何があるのか、どんな手続きがあるのか、を知っておくのとそうでないとではこれからのアクションも変わるかと思います。

このシリーズでは会社員の妻の立場で確定申告をする前提で話を進めていきます!(^^)!

まずは売上を把握しよう

誰に見せるでも宣言するでもありません。

まずは自分がいくら売上を上げているのかを把握しましょう。

恐らく主婦がする事業の大半は現金取引だと思われます。
領収書を発行しないことも多いですし、気にしていなければ儲けているのかどうかも分からない状態ではないでしょうか。

まずは、マルシェなどのイベントで売った分は別にしておきます。

この時のポイントが、財布を別にする、ということです。

忙しい主婦は毎日の家計管理だけでも大変です!

お子さんがいらっしゃれば、校納金、口座振替、習い事・・・お金が出ていかない日はないくらいですよね。
そこがごちゃごちゃになるともう訳が分からなくなります。

ですので、事業用の財布を別途用意してみてください。
可能であればクレジットカードも別に。
銀行口座も別にします。売上金をそのまま口座に入れるのもいいです。
ゆくゆくの会計を考えるとおススメです!

確定申告について

青色申告制度の前に、白色申告をちょっと

白色申告というのは、確定申告のために事業者(個人事業主)が出す申告書の一般用です。

今年の1月1日から12月31日までの
売上が〇〇円あって
経費が〇〇円あって
儲けは〇〇円です

という申告します。

今や青色申告がメジャーです。しかし、白色の記帳の仕方の方が断然に簡単なので、売上がまだそこまで・・・って場合は白色でも十分だったりします。

収支内訳書といって、項目もシンプルです。

現在は白色申告でも記帳義務はあります。
よって、「どうせ記帳するんだから青色の方がメリットいっぱいで白色はナンセンス」という声もあります。

白色申告の記帳の仕方は単式簿記といって、おこづかい帳や家計簿と同じです。
〇〇円入って、〇〇円出ていく。
収入と支出だけを時系列にそって記載していくシンプルなものです。

その際、この収支内訳書の項目に沿っていれば完璧です。経費としていくつか項目が分かれているので、自分の事業に関係ありそうな分は別途ノートやエクセルでつけていけば問題ありません。

要は利益(事業所得)がいくらあるのかが分かればよいのです。

では青色申告の場合は?


白色と比べて枠が青色(緑)ですね。

項目は白色とそんなに変わらない気もしますが、これがー1-とあるようにまだページの先があります。
損益計算書と貸借対照表とその内訳の計4ページからなります。

貸借対照表

この損益計算書と貸借対照表がクセモノで、簿記の知識がないとできない形となっています。

そうなんです、青色申告は複式簿記で計算します。

ムムム、複式簿記って???

商業高校や大学の単位取得のために学んだことがある方はここの項目を飛ばしてください。
初心者の方に向けてカンタンなイメージ図を描いてみました。

簿記の種類

複式簿記は「仕訳」という作業が登場します。

カンタンに言ってしまうと取引を2つの視点から見る、というものです。

たとえば、
ハンドメイド作家のA子さんが材料を仕入れるために布屋さんにバスで行き、お目当てのテキスタイルを購入したとします。

左側の単式簿記は、シンプルですね。

現金で払ったのかクレジットカード決済だったのかは、「現金出納帳」に記載することになります。
それを同時に記載するのが、右側の複式簿記です。

複式簿記は経費の種類を分け、手元から現金が減ったことも分かるようになっています
この仕訳の仕組みを知らなければ「貸借対照表」が作れないのです。

加えて「決算整理」や「損益計算書」が出てきて
一気にヾ(´ε`;)ゝ…ウッ…となってしまいますね。

でも安心してください。慣れてきます!

スモールビジネスの場合は30万円以上の固定資産もあまりないと思いますし(あっても車やハイスペックPCくらいでしょうか)、そこまで込み入った内容はあまり該当しないのではないでしょうか?

そして、クラウド会計を利用すれば問題ありません!

私自身もfreeeを利用しており、会計業務はサクサクこなすことができています。
行政書士業務としてクラウド会計(freee)導入サポートも致しますのでお声かけください!
※事実関係の証明書類の作成

事業主というのは、たいてい会計士さんや税理士さんに代行を頼みます。
規模が大きければなおさらです。節税対策も大切ですしね。
しかし、スモールビジネスの場合はそこまでする資金的余裕はないですよね。
できれば自分でも確認していきたい、というのであればクラウド会計がおススメです。

freeeに関しては複式簿記の知識がなくてもすんなり理解できる形になっています。
家計簿と同じで、収入と支出で入力していきます。
とは言っても操作や、使用されるコトバに関しては基礎知識があった方がいいので、その辺りをお手伝いできたら、と考えています。くわしくはコチラ
もちろん、簿記の勉強もおススメですよ!最初は3級で十分です。

さてさて、このように青色申告は複雑な複式簿記を利用するためごまかしがききません(笑)
「記帳をきちんとしている」として、国から青色申告の特典をインセンティブとして与えられているのです。
「ほーら、青色申告すれば65万円分も経費にできるよ~。他にもいろいろ特典あるよ~だから青色で出しなさ~い」って感じです。

青色申告のメリット

大きく4つに分けてみました。

会社員(夫)の妻の個人事業主はどうなるのか?といった観点でみると、すぐには青色申告制度の特典を活かせない部分が多々あります。
あなたの事業規模が大きくなるにつれて、使える特典が増えていきます

まずはスタートアップや小規模で始めている場合の特典を挙げます。

何はともあれ、超おトクなサービス!青白申告特別控除65万円(55万円)

これは所得税の計算のところに出てきた「必要経費」にあたるものです。
青色申告をすることで、とにかく無条件で65万円分を必要経費として売上から差し引くことができるのです!
おおお~

概算としては
・売上が100万円、実際の経費30万円の場合:100-30ー65=5万円が事業所得
・売上が50万円、実際の経費10万円の場合:50-10-40=0円が事業所得

最大65万円が差し引ける、というもので事業所得がマイナスになることはありません。
白色申告の場合は、実際にかかった必要経費のみです。

※青色申告控除額の一部変更に注意!※

2020年1月からは「電子申告サービス(e-Tax)」を選べば65万円、選ばずに紙での申告ですと55万円の控除額になります。
e-Taxを利用するには一定の条件が必要になります。

私が最初につまづいたのは、インターネットエクスプローラーを使う、という点です。
日ごろGoogle Chromeを利用している方は気を付けてくださいね。
・マイナンバーカードを取得し
・カードリーダーを手に入れる

この2つのアクションが壁になるようですが、MAX65万円分の控除額をゲットするには必須です。

マイナンバーカードもスマホなどですぐに手続できます。
受取りは何とか時間を作りましょう。
カードリーダーの3,000円程度の出費も惜しくないはずです。これも経費にしましょう。

あとはお手持ちのPC等でセットアップ。
確定申告コーナーにあるファイルをダウンロードするだけです。
電子証明書を使うために必要なファイルが入っています。
最初は分かりにくい文言が並ぶウェブにうんざりするかもしれません。

1回経験すれば来年からはちょちょいのちょい、ですから頑張って乗り越えてください!

赤字を取り戻すことができる!純損失の繰越控除

・赤字になったら翌年以降の税金を軽くできる
・儲けが安定するまでの強い味方
・最長3年間繰越OK
イメージ図です。

創業期はお金がかかります。自己資金もつぎこみますよね。1年目から売上が伸びればよいのですが、そうでない場合はその赤字分を最長3年目まで繰り越して相殺することができるのです。
そうすることで次年度に黒字だったとしても事業所得が0円となり、納税額が0円となります。ありがたい。
また、0円にならなくとも事業所得が低く抑えられるため、納める税金が少なくなります。

認められる必要経費の範囲がアップ!

主婦の場合、青色事業専従者給与を利用するというのは条件が揃わなければ難しいです。
もし生計を一にするご両親や家族がいらっしゃれば可能です。
大抵は男性が個人事業主となり、妻を青色専従者にするパターンです。
その妻が事業主ですのでカンタンにはいかないのが現実です。
お子さんが15歳以上ですとおこづかいを労働の対価で支払うことができますね。
その代わり、世帯主の扶養控除の対象から外れますので注意が必要です。
旦那さんの所得控除の扶養控除を適用するのと、給与を支払った方がいいのかどうかは一考ありですね!

貸倒引当金や少額減価償却資産の特例もすぐには利用しない特典でしょう。
このように青色申告によって認められる「必要経費」の種類がある、ということを覚えていただければいいです。

細かい内容はぜひ「確定申告の本」を購入されてください。

事業をきちんと把握できるようになる


複式簿記のところでご紹介した損益計算書
1年間の「収入」「経費」「利益」が一目瞭然になります。
具体的な数字が1枚にまとめられ、ご自分の事業の実態をきちんと把握することができます。
もちろん、すべての取引を帳簿に残していることが前提です。

・経費のムダを見つけることができる
・売上や経費、実際の儲けはいくらなのか冷静に見れる
などなど

数字が出ることで自分だけでなく、夫にもチェックしてもらえることができるようになりますし、起業・事業サポートをしてくれる団体にも客観的な意見を求めやすくなりますね。

合わせて「きちんとした帳簿がある、」うことは

・税務署から信用される
・銀行から融資を受けやすくなる(というよりほぼ必須ですね)
・家事関連費※が認められやすい
※家賃、駐車場代、水道光熱費、電話代、通信費

何より、自分がグレーなことをしていない、という安心感や、ここぞという時にきちんとしていれば国が守ってくれる(税理士談)、という精神的な部分も大きいです。

手続きは?


『個人事業の開業・廃業等届出書』→開業届と

『所得税の青色申告承認申請書』→青色申告の届出書を、郵送か対面で提出します。
税務署へは、自分で「税金を納めること前提です」とわざわざ言いに行くことですので(笑)、ぜひ堂々としてくださいね。この時にビクビクする必要はありません!
同時に開業届というパターンが多いと思いますので晴れて「祝・開業」ですね!

必ず青色申告制度を利用しないと損なのかなあ?

いいえ、そんなことはありません。書店でも青色申告前提の本ばかりなのですが、事業規模がまだまだ小さい場合は無理をして青色申告制度を利用せずともいいのです。

・クラウド会計などIT関連にアレルギーがある方
・現金主義
・複式簿記で決算書を出すのが難しい
・税理士などに依頼するとなるとかえって高くついて損になる
というケース。

現金主義というのは、実際のお金のやり取りが発生したときを取引日とするものです。
それに対し、青色申告(複式簿記)では「発生主義」をとります。
発生主義というのは、お金ではなく、商品やサービスの受け渡しがあった時点を取引日とします。
後から代金を支払ってもらう場合、複式簿記では「売掛金」という勘定科目を使います。

現金でのやり取りがメインの事業ではそれだと色々と面倒ということで(請求書発行などの必要性が出てくる)、個人事業主に限って許されているのです。
その場合、特別控除が10万円までしか認められません。

・ハンドメイドなどでちょこちょこ作品が売れている方
・英語や楽器などのスキルを提供している先生方

焦らずに、じっくりとご自身の売上や経費を把握し、青色申告のメリットとデメリットを天秤にかけてもよいのです。

しっかり稼いでいきたい!という方は有無を言わさず青色でしょう(^^)/

記帳

まずは記帳のイメージをつかんでください。

簿記の種類

ハンドメイド作家さんは基本的に「売上帳」「経費帳」「現金出納帳」を作っていくことになるでしょう。
事業において「売掛金」や「買掛金」が発生するのであればそちらのノートも用意します。
考え方はすべて同じです。

・取引日
・収入と支出の金額の記載
・週ごと、月ごとに集計を出す(そうすることで最後にまとめやすくなります)

家計簿と同じですので、大学ノートでもエクセルでも仕様は自由です。
最終的に『収支内訳書』を作成するためのものです。
取引の種類ごとにノートを別にします。
自分の事業が該当しそうな項目をピックアップしておくと後が楽になりますね。

売上(収入)があればこちらに記載。

口座への振込を利用する事業であれば、口座を別に作ります。
もしくは手持ちの口座の1つを事業用と決めます。
現金での売上があったとして”その都度銀行にすべて入れる”。
この通帳自体が立派な売上帳となります。

ゆくゆくの青色申告を考慮すると、クレジットカードも自分名義で作り、引き落とし口座をこの事業用口座に指定します。
ネットで備品や道具を買う時に楽になりますよ。

この時の注意が、銀行口座を開設する際に【個人名をつけるか屋号をつけるか】でネットバンキングの扱いが変わる銀行がある、ということです。
屋号の場合、「法人扱い」となり、ネットバンキングで個人名であれば無料のサービスも、法人ですと有料となります。
口座を開設するときは、その辺りを口座開設する金融機関に聞いておきましょう。

事業所得=売上ー必要経費

この必要経費が多ければ多いほど所得は小さくなり、課税額も減ります。
経費としてたくさん使ってしまうと、実質手元に残るお金はなくなってしまいますので注意です。
かかった分の必要経費はもれなく計上しましょう。
そのために領収書(レシート)をしっかりもらいましょう。

今は感熱紙での領収書も多いので、ある程度まとまったらコピーを取るなりスキャンをしておくといいです。
帳簿の保存義務がありますので真っ白になってしまっては困ります。

もし家の支出とごっちゃになった場合

必要経費の部分だけピックアップします。

とても面倒ですね(;^_^A
ただ、「この人はきちんと家と仕事とを分けている」という税務署からの信頼にもつながります。
とはいっても手間がかかる作業ですので
そうならないためにも!

復習になりますが、とにかく家のお金と一緒にならないように管理することです。

■ 財布を別にする
■ 銀行口座を別にする
■ クレジットカードを別にする
家計も預かっている主婦の方も多いでしょう。
出来る限り早い段階で別々にすることをおススメします。
そうすることでモレや混乱が減るからです

節税対策

103万円と106万円の壁

106万円の壁とは
・主婦も将来受け取る年金を手厚くしよう
・雇用者を守ろう
・働き手を増やそう
ということで見直されたものです。詳細はこちら
条件としましては

パートタイマー主婦を対象としたものですので、社長を目指すあなたにはあまり関係ありませんね。
いずれにせよ、主婦の働き方も変わってくることが予想されます。

106万円の壁ってそういうものなのね、と知っていただければ十分です。

これまで「所得と税金」について解説してまいりました。
一度読んだだけでは中々覚えられませんし、混乱するかもしれません。
しかし!心配は無用です。
そんなものです!(笑)
何度も読んだり、他の書籍やネット情報を目にするにつれ理解が深まります
社長を目指すあなたに挑戦していただきたいことは
帳簿をつけ、売上と経費を見える化し、利益を確認することです。

具体的な数字が出れば、納める税金と家計への貢献度を把握できます。

ご自身の所得税と、夫の配偶者控除が適用される場合とそうでない場合の夫の所得税も出せるようになりました。
※源泉徴収票の見方を後日アップします!

世帯収入をアップするためには、どのような形がいいのか、ご夫婦で話し合うきっかけにもなるでしょう。
お金を稼ぐ理由は人それぞれです。
お金がすべてではありません。
しかし、すべてにお金がかかります</>。
闇金ウシジマくんの受け売りです!

我が家はどうマネープランを立てようか
事業所得をどこまで目指そうか
そのために家庭との両立をどうしようか

などなど考えることは尽きませんが、その一助になれば幸いです。

そして、このような勉強をされてらっしゃる主婦は少数です。
ただでさえ日本人はほぼ給与所得者。
そんな中で、主婦をしながら事業をしようと考え、
このようなサイトを見て学ぶ方、というのは中々いらっしゃいません。

実際に社長になるかは別として、このような学びはきっとご自身の知力アップにつながります。
もしお子様がいらっしゃるのであれば還元できます
幅広い話ができること間違いなしです。

配偶者控除についてスッキリ

社会保険について