専業主婦か”キャリア”か2人の女の行く末

こんにちは!
ライフハッカーFPの松岡です。

今日は20代でしておくべきこと、的な話も含めお伝えします。

私は大学卒業後、製薬企業の営業職に就職しました。
日ごろ接することのない医師や薬剤師相手に営業をしていく、というのは貴重な経験でした。

専門知識を身につけなければならないことはもちろんのこと、
競合がひしめき合うなかでいかに自社の製品を知ってもらい使ってもらうか。

製品そのものをPRしても誰も聞きません

顧客のバックグラウンドや思考も考えながらアプローチしていかなければなりません。

新人の頃の帰宅は毎日日付が変わっていました。
夜中まで何時間もPCを操作するので妙に頭は冴えて寝付けない日々。
常に疲れている状況でした。

幸いにも、上司や諸先輩方には恵まれ、きちんとお給料もいただき、ありがたいことでした。

3年も過ぎて、「仕事」というものが楽しくなってきたころ、すでに20代後半に突入です。

「結婚」「こども」というテーマが身近になってきます。

女はそれにリミットがある。

大学の時からお付き合いしていた人とはお互い転勤族でした。

勤務時間も長く、とてもじゃないけれど子育てができるとは思えなかったのです。
DINKSで行くならそれはそれで悠々自適だったと思いますが、やはり子どもは欲しかった。

結婚をするかどうか、本当に悩みました。

当時は女性を管理職に!と現場にも言われ始めた頃でした。

女だから、という理由でリーダーになれるかどうかって変だなあ、とも思いつつ、
女が物理的な理由で仕事ができなくなる状況が変わるのはいいことなのかな、と思っていました。

今の30~40代の母親は専業主婦が大半です。それを見てきた娘としては、それ以外の選択肢がなかったのも確かでした。

結婚をすれば仕事はやめ、子どもを産み育て、家を守る、ってやつですね。

しかし今の時代そうはいってられず。。。

夫のいる場所に転勤をさせてもらえたり、時短勤務にしてもらえたり、と社内も取り組もうとしていた時でした。
しかし周りに迷惑をかけてしまうなあ、という気持ちの方が強く、
「すみません、子どもが熱で迎えにいかなければなりません」というのがイヤでした。

もちろん、かなり悩みました。このご時世に正社員を自らやめるとは非常にもったいない!!!社内の誰にも相談できなくて(勝手に引け目を感じていました)、考えすぎて疲れました。
本当にもったいなかったのですが、潔く?仕事はやめることにしました。

生活水準を上げなければ夫の給与だけでも日常生活はできると思ったからです。

結婚後、子どもに恵まれ、妊婦でいる時にNHKのとある特集を観ました。
のちに、その番組に出演することにもなったんですけど(笑)

ミドルエイジの抱える様々な悩みをドキュメンタリーにしたものでした。

そのときの登場人物は40代後半の女性2人でした。

元々企業勤めの同期で、一人は結婚退職をし子ども3人と夫と5人暮らしの専業主婦
もう一人はそのまま仕事を続け、結婚はせず、管理職になったキャリアウーマンです。

その二人が、お互いを羨ましがっていて「私も今頃こうなっていたかも」と言ってるんです。しかも目が死んでる。。。演技ではない?

今の状況を心から喜んでいないんです。

主婦は「仕事を続けていたら経済的に豊かで自分自身が輝けたかもしれない」
管理職女性は「子どもに囲まれ温かい家庭を築きたかった」

なーーーーーにーーーー???とビックリしました。
となりの芝生は青い!!

今、自分が「幸せだ」と思えないのであれば今いる場所でより満足できるように努力したほうがいいのではないかと。
常に誰かと比較して羨ましがる人生なんて、、そんな風にはなりたくない!!

そう、強く思いました。

結婚をするかどうか、子どもを産むかどうかは自由で、そうでないからどうこうというのはそれ以上でも以下でもないと思います。

それだけで幸不幸が決まるわけではない。

ですので、今結婚するかどうか、仕事を辞めるかどうかで悩んでいる人はじっくり考えてほしいと思います。
私のようにお互い転勤族だったり(頼れる家族が近くにいない)、
長時間拘束される時間だったり、
勤務時間帯が全然別、
いろーーんな状況があると思います。

それを踏まえて、「お金」の観点からちょっとシビアにお伝えしていきます。


『闇金ウシジマくん』、私好きなんですけど、その中でこんなセリフがありました。

「金がすべてじゃないが、すべてに金がかかる」

それ!!!

pricelessでお金で計れないことはたくさんあります。

しかし、資本主義社会に身をおいている限りすべてにお金がかかる。

女性が「正社員」を一旦退くと同様の条件での再就職はまず無理です。
結婚相手が自分のことを死ぬまで愛してくれて、生活を保障してくれるとは限らない。
子どもを授かると物理的に身動きできなくなります。

実は、夫がDV男だったり、極度のマザコンだったり、結婚生活を営んでいくことができないくらい価値観が合わなかったりしても、自分に収入がなければ離婚できません。

経済的理由で男から離れられないってこれほど悲しいことないですよね。

とにかく逃げるようにして別れた場合、そのあとの生活はかなり厳しいです。

「この人と離婚しよう」と思って結婚する人はまずいないと思いますが、実際問題が起きたときに「お金」のせいで人生がガラリと変わってしまうことを知っておいていただきたいのです。

実は私も妊娠中から「離婚したい」と思うことが何度かありました。
でも身重で身動き取れない。収入はない。
もし、仕事をやめずに産休をとっていただけならば、状況さえ許せば実家に逃げ込むことができたかもしれません。

専門職でない正社員の女性は、可能な限り今の仕事は続けていく。
いろいろな理由で辞めなければならないようであれば、今のうちにスキルを磨いておくことです。
°˖✧自分磨き◝(⁰▿⁰)◜✧˖°ってネイルやトレンドを追いかけるファッションのことではありませんよ。

一生モンのスキルです。

コミュニケーション能力、プレゼン力、文章力、英語(外国語)、日ごろ食べるような料理(スイーツではありません)、掃除、教養、資格などなど、
今すぐ身につくものではありませんが、かならず自分のためになります。

自分の人生は自分で決める。

すべてにお金がかかる

極端な話、女がホームレスは自殺行為です。

女性こそお金に関して学ぶことはとっても大事だと思うのです。

この記事を書いた人

松岡 いずみ

長崎県長崎市の行政書士法人シトラス代表社員。
主な業務は建設業・廃棄物・補助金・相続・離婚・内容証明。
補助金の採択率は8割強。
行政書士の他に宅建士・2種電工・FP2級などの資格を取得。
IoTやDXに力を入れており、長崎県で初の経産省DX認定を取得。
マイブームはStable Diffusionでの画像生成とRPAのフロー簡素化。